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いよいよ382点の頂点を極めた作品の発表です。作品・作者名がコールされると、割れんばかりの拍手と歓声が会場を包みました。「新村則人賞」「準グランプリ」に続いての3冠達成!丸山建さんが再びステージに上り、青葉先生から光り輝くゴールドのトロフィーを授与されました。

[新潟ADC賞 グランプリ]
「VOSポスター」丸山建
受賞の言葉 「ネオスは新潟No.1のデザイン事務所をめざしています。そのためにも、この賞は絶対に欲しいと思っていました。去年はひとつも賞が獲れず本当に悔しかった。一年間頑張って、1等賞が獲れて嬉しいです。多くの人に支えられた受賞です。ありがとうございました!」

青場益輝審査委員長からの講評
NY・ADCは1919年設立でもうすぐ100年。東京ADCも50年以上の歴史があります。新潟ADCはまだ赤ちゃんのようなもの。でも、作品のレベルは高かった。ただ、新潟の人はまじめすぎますね。アートディレクター・デザイナーはもっともっと暴れて、人を驚かせてください。グランプリ作品は、シリーズすべてが同じ質を保っており、そこに審査員が共感しました。審査の最初から人気を集めましたが、投票を重ねるうちに審査員が次第に票を入れなくなっていった。最後の決選投票でようやく1位になったわけですが、最初から一番光っていたのはこの作品でした。見た瞬間「なんだろう?」と思わせ、つい見たくなる作品。「見られ上手」という点で、ちょうどいいところで手を止めた作品です。審査員の心をぐっと掴みました。おめでとう!

2010.06.26 PM16:45 受賞パーティー・・・そして責任

受賞パーティー冒頭では、審査員の先生方から審査員特別賞を選んだポイントについてさらに突っ込んだコメントをいただきました。その後は会場のあちこちで先生方を囲む輪ができ、ざっくばらんな会話がはずみ、笑い声が絶えない状況へ。NADC監事の土肥さんが「来年こそおれが受賞する!」と宣言する一幕もあり、打ち解けた雰囲気の中にも来年への静かな闘志が育まれていることが感じられました。パーティー後半では、ADC賞、準グランプリ、グランプリ受賞者の喜びの声が次々と披露されました。特にグランプリ受賞者の丸山さんへのインタビューでは、ネオス社長山本さんとの師弟愛を感じさせるエピソードが語られ、あたたかな拍手が会場を包みました。最後は、審査会を無事成功に導いた運営委員にねぎらいの拍手と喝采が贈られ、運営委員長の野口さんの音頭で一本締めを行いました。
と、ここでパプニング。これでパーティーは終了かと思いきや、突然十数名の会員が丸山さんに駆け寄り、取り囲むと・・・はじまりました!丸山さんの胴上げ!!!
満面の笑顔の丸山さんが、NEXT21・19階のフロア高く、何度も何度も宙に舞いました。

[決選投票でグランプリ作品に票を投じた審査員から丸山さんへの言葉]
内藤先生:「決選投票の前までは『en結婚式ギフトパッケージ』を推していたのですが、いざ残った作品を並べてみると、『VOSポスター』から伝わってくるチカラは明らかに違いました。青葉さんからは、内藤は浮気者だと言われました(笑)」

青葉先生:「受賞は一生消えない肩書きとなります。それはめでたいだけでなく、責任という荷物を背負うことでもあります。日本を代表する賞、世界的な賞もある。もっともっとたくさん荷物を背負うようになってください。君ならできるよな?がんばって!」


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