〈授賞式&パーティー〉

受賞作品の発表に先駆け、NADC番場会長の挨拶、さらにご来賓の皆様から祝辞をいただきました。

■ 番場会長挨拶(要約)
今年は新しい試みが3つ行われました。
「NADCのHPの開設」「朱鷺メッセという新会場での開催」
「WEBでエントリーを受け付けたこと」です。
新潟にはまだまだ埋もれたデザイナー・ディレクターがたくさんいるはず。
これからも多くの人に光を当てるために活動していきたいです。

■ 来賓祝辞
◆ 新潟市長代理 新潟市文化観光スポーツ部 部長 小黒和弘様より(要約)
新潟市でも「水と土の芸術祭」が開催され、アーティストと市民が参加したイベントを行っています。
コミュニケーションを広げるデザイナー・ディレクターのみなさんの力を今後も期待しています。


◆ 長岡造形大学 視覚デザイン学科 教授 福田毅様より(要約)
新潟の作品は東京の作品に少しも負けていません。自信を持って作品づくりにチャレンジしてください。
NADCから優れた作品が誕生していくことを確信しています。


◆ 新潟広告協会 事務局長 外山洋一様より(要約)
クリエイティブには世の中を元気にするチカラがあります。これからも一緒に力を発揮していきましょう。

しばしの歓談の後、いよいよ授賞式。会員審査賞1作品、部門賞9作品が発表されました。

■ 会員審査賞
●「あなたが選ぶにいがた100の宝 キャンペーン」小林素子・安藤裕司

■ 部門賞
● A部門 「丸山設備ポスター」大川直人
● B部門 「菊水酒造一番しぼり 新米新酒」関谷隆
● C部門 「新潟ADC2009DM」白井剛暁
● D部門 「DO!AQUA/佗び草カタログ」圓山悟司
● E部門 「Camel」野口総男
● F部門 「赤倉観光ホテルの洋菓子パッケージ」白井剛暁
● G部門 「mixPaper(ミックスペーパー)」曽我岳大
● H部門 「卒業・修了研究展 ムービングロゴ」吉川賢一郎
● I部門 「WEEK!リニューアル」関谷隆

会員審査賞、部門賞に続いて審査員特別賞が発表されました。

● 白井先生賞 「MochiMaki」林貴志
白井先生のコメント
好きなテイストのデザインでした。子供時代の楽しい思い出がフラッシュバックしました。

● 平林先生賞 「おもちのギフト」山賀慶太
平林先生のコメント
新しさやパンチはありませんでしたが、会場でずっと気になっていました。可愛らしいセンスが良かったです。

● 山田先生賞 「ふわほわスフレ」関谷隆
山田先生のコメント
女性が作ったと思って選んだのですが、今はちょっと騙された気分です(笑)。ずっと点数を入れ続けた作品でした。

● 青木先生賞 「sumaco」林貴志
青木先生のコメント
AとOの水滴になっている部分などがあったりして、可愛らしいロゴです。きっと優しい気持ちで作られたのだと思います。

● 仲條先生賞 「cotomoto V.I.」石川竜太
仲條先生のコメント
大変結構な作品でした。この「cotomoto」のシリーズは多くのカテゴリーに出品されていたようでしたが、どれもよかったです。

各受賞者への拍手と歓声がおさまる間もなく、改めてNADC賞10作品が紹介され、受賞者がステージ上に並びました。
いよいよ準グランプリとグランプリの発表となります。
まずは準グランプリ3作品。名前をアナウンスされた受賞者が前に進み出、大きな拍手と歓声に包まれました。

■ NIIGATA ADC賞 準グランプリ
●「長岡造形大学 卒業・修了研究展ポスター」吉川賢一郎
●「鴇色の空」小池伸一
●「セイヒョーもも太郎 学芸会編」日下部浩一

そして、残る7作品からグランプリが・・・。


「NADC賞グランプリは、『WEEKリニューアル』!」


一瞬驚きの表情を見せた関谷さんの両手が高くあがりました。渾身のガッツポーズ。
ひときわ大きな拍手と歓声、そして結果を予想していなかった人のどよめきが会場を包みました。

■ NIIGATA ADC賞 グランプリ]
●「WEEK リニューアル」関谷隆

◆ 関谷隆さんの受賞の言葉(要約)
青天の霹靂と言ってもいいくらいの驚きです。そして嬉しいかぎりです。
この作品を作らせてくれた井上編集長をはじめニューズラインの皆様に感謝します。

◆ 来賓 はせがわさとし様からの祝辞
グランプリの関谷さん、おめでとうございます。劇的な受賞でした。
デザインは人が作るものですから、いい人でなければ作れません。
いろんな所のいい人がつながるように地方のADC賞をお手伝いしていますが、
これからもっといろんなエリアの人が作品を通じて交流できればいいと思います。
来年、若い人たちの奮起を期待します。打倒関谷さんを目指して頑張ってください。

◆ 仲條先生からの講評
JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)の関係で訪れて以来、新潟は10年ぶりくらいです。
前に来た時には、新潟のJAGDA会員とはデザインの話などちっともしないで、
温泉に入ってお酒を飲んで遊んでばかりいたものですから、
今回審査員として呼ばれた時にはどうなることかと少し心配していました。
ところが、来てみるとNADCが出来て立派な会に育っていたので感心しました。
良質なものが選ばれ、選ばれることでそれなりの品格が備わってきます。
受賞者のみなさん、本当におめでとう。